少し前の話になりますが、
先日の演奏会で初演しました弦楽四重奏の
楽譜を提出し終えた11月のある日、
帰り道に
駅の本屋さんでコレを買いました。
たけしの誰でもピカソや、インド式計算などでご存知の方もいらっしゃると思います、
サイエンスナビゲーターの桜井進先生の本です。
桜井先生は、以前私の大学の講義にゲスト講師としていらして、
「雪月花の数学」という講演をされました。
わたしはその授業は登録していなかったのですが、
友達に「この授業はゼッタイみんみんにあってると思う!」
と勧められて聴講したのでした。
映像や音楽を駆使して、数式の中に広がるドラマを物語る桜井先生。
横に居た友達曰く「となりで私がパーッと何かに目覚める」のがわかったそう。笑
その日の講演は、
πのはなしに始まり、古今東西の数学者のはなしや、
そして黄金比と白銀比についてといった内容でした。
そう、このブログの副題にある「白銀比」についてです。
わたしが白銀比をつかって曲を書こうと思ったのは、この桜井先生の講演がきっかけでした。
その講演から数ヶ月、わたしは苦手な数式と死闘を繰り広げたわけですが。。ははは。
・・・それで、思ったのです。
曲を書いてるときの、あのなんとも言えない気分、
これは、
数学の問題を解いている時に、手詰まりになって
あーでもないこーでもないとやっているときの気分と極めて似ていると!
よく、
音楽を作るには数学ができなきゃね、
とかは聞いてましたが、
そしてわたしも、
「きっと数学的な考え方が必要なんだろうな」
とは思っていましたが、
ここに来て急にその必要性が身に迫って来ました。
なんで算数、数学がニガテな人が多いのかといったら、
「ワケがわかんない」という理由だと思うのですが、(私もそうでした★)
この「ワケがわかんない」という状態は、
人間の脳に非常に不快感をもたらしますね。。
一刻も早くその状態から抜け出したくなるものです。
ただ、まぐれで(笑)出来るかどうかわからない問題が、
ツルッと解けた時は、なんともいえない爽快感があります。
茂木健一郎さんの著作で
強化学習についての項目を読んだ時、
「なるほど〜、アレがソレか!」byオリベ@KKP#5
と思いました。
出来るかどうかわからない勝敗五分五分の問題に取り組んで、
文字どおり苦行(笑)の果てにその問題をクリアすると、
脳からドーパミンが出て、その前にやっていた行動が強化されるそうです。
それで、作曲に話しは戻りますが、
この苦行状態が、非常に似てると思うのです。
実際に数式も使ったりするので、
直接的に必要でもあるのですが、
この数学的思考法、
つまりワケがわかんない状態の耐え方、突き抜け方を身につければ、
自分の現状をもう一段階引き上げることが出来るだろうと思いたったのです。
音楽はまた、建築物にもよく例えられます。
大きな建造物になればなるほど、設計がしっかりしていなければちゃんと建ちませんし、
また、変わった形にしたかったら、それなりのロジックが必要です。
音楽も編成や時間の規模が大きくなるほど、
しっかりとした土台、ロジックがなければ最後まで作りきることが出来ません。
ともすると、作曲する人(特に若ゾー←私のこと)はロジックに振り回されてしまいがちですが、
このロジックをしっかりと自分で制御して、
音楽的表現として昇華させることが出来れば、
そのロジックはその人独自の音楽語法となるのです。
最後に、その桜井先生の講演で先生から直接サインをいただいて購入した本を紹介します。
今回の曲はこの本を参考にしました。
数式のなかに日本の自然、日本“らしさ”を見ることが出来ます。
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